人生をハードボイルドに生きるブログ

赤い影

梅雨時だが、どうしてか、日の出の空を見に行かなくては、と思った。すでに夜中の3時が過ぎようとしていた。ばたばたと仕事だか雑用だかわからぬ用事を片付けているうちに、出遅れていた。間に合わなければ、その日は縁がなかったということだ。そういう割り切りをする人間に、いつの間にか、なってしまっている。だが、そのときは、かえってタイミングが良くなるんじゃないか、という楽観が私を動かしていた。とにかく、空のブル...[続きを読む]
2007/06/25 | 犬のように歩く | Trackback 0 | Comment 0

金の三日月

深夜。都心から郊外へクルマを走らせる。雨は嫌いではない。ボディが雨に打ちつけられる音をクルマに乗って内側から聴いているのが嫌いではない、と言ったほうがいいか。雨の打音は閉塞感のある車内空間を「ここまでだ」と明確に規定する。雨が、私はここに存在すると教えてくれる。その感覚が悪くない。だが、梅雨入りしたはずなのに晴れている。この1週間ほとんど雨は降っていない。気象庁の発表は外れだったのだろう。蒸し暑い...[続きを読む]
2007/06/24 | 渋い生きかた | Trackback 0 | Comment 2

いつ髪を切るか

最近、髪を切るのは、何かイベントがある2週間前にしている。床屋に行って2週間経つと、どこの床屋さんでカットしても、格好をつけているようには見えなくなる。自分の髪の特徴が、善くも悪くも出てきて、髪形を意識せずに自然体で勝負できるようになる。2週間かけて肩の力を抜きながら、ゆっくりと「勝負」に気持をフォーカスしていける。その感じが悪くない、と思うようになった。まあ、おまじないのようなものかもしれないが...[続きを読む]
2007/06/18 | 身だしなみ | Trackback 0 | Comment 2

交差点は広場

子供たちが、自分の影を追いかけている。帰り道。車通りのない交差点は子供たちの広場になる。道を歩いていると、ふと開けた空間に出くわすことがある。森の中でも、街でも、そして住宅地でも。目線が30度ほど上がり、光を感じて空間を見渡し、呼吸がゆったり大きくなっていく。なにか神々しい感覚が両肩におりてくる。沖縄のようにシャーマニズムが残る島の御嶽(ウタキ)と呼ばれる聖なる場所も、犬のように山道を歩いていて、...[続きを読む]
2007/06/14 | 犬のように歩く | Trackback 0 | Comment 0

愛すべき逆境

世の中には、逆境のなかから何かを生み出していく人がいる。5年前に会った靴磨きの老婆もそうだった。 新橋で靴磨きをする90歳のおばあさんは、40歳のとき、亭主に死なれて4人の子供を育てなくてはいけない逆境におかれた。靴磨きしかできなかった。しかし、「靴磨き露天商」として成功をおさめ、4人の子供たちをすべて私立高校に通わせた。とっくに引退してもいいのだが、「子供たちに辞めてくれといわれても、仕事が好きだか...[続きを読む]
2007/06/02 | 渋い生きかた | Trackback 0 | Comment 0